今回は、EDIBLE KUROKAWA YARDをはじめるきっかけとなった、1冊の本を紹介します。
「エディブルスクールヤード」という言葉は、農業体験に参加された方から聞いてはいたのですが、実際に自分が始めたい!と突き動かすまでには至りませんでした。
そんな中、和ごころ農園の代表(あまりこういう言い方はしていないのですが)の私が、心臓の手術をしないといけない状況になってしまいました。「死」を意識したことから「限りある命を全うしたい」と思うようになりました。禅の考え方に共感して、「今を大切にいきる」ことが体験できる、他にはない農業体験をやって行こう!とリハビリ中に考えていました。
そこで、出会ったのが、
食育菜園(エディブルスクルーヤード)
マーティン・ルーサー・キングjr.中学校の挑戦
という本です。白川町の図書館に置いてありました。
(後に、図書館の方が、エディブルスクールヤードのような活動が白川町でも広がって欲しいと入荷された本だったことを知り、運命を感じる!)
読んでいくうちに、興奮を抑えられないくらい感銘を受けました。
生徒も先生をも変えた、生命(いのち)の基本に学ぶプロジェクト。
この学校菜園がすごいのは、菜園やキッチンの活動を通して、コミュニティーづくりを体験させたり、協同でやり遂げることの大切さや気持ち良さなどを伝えていくところ。創意工夫や創発を促すカリキュラムも組んでいます。
子供だけでなく先生も変わりました。各教科の先生が、学校菜園を軸に、授業を組み立てていくようになったこと。
社会の先生が、日本の文化や歴史の勉強した日は、調理実習で和食にするとか、歴史で出てきた道具で菜園作業をしたり、
美術の先生は、菜園で写生したり、看板などに菜園の絵を描いたりする授業にしました。
読んでいくうちに、込み上げるものが出てきました!
このような多くの専門性をもっている人が関わっているからこその奇跡のプロジェクトではあるけれど、小さな農家でもやれることはあるんじゃないか?
EDIBLE KUROKAWA YARDはまだ産声も上げていない状況ですが、コツコツと続けていけば、何かが変わるはず!と信じて準備を進めています。
人生や仕事上で、影響を与えてくれる本に出会うことは運の良いことかもしれません。
エディブルスクールヤードに関心のある方は、是非ご一読をオススメします!
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